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お互いに意思疎通の意図があれば拙い外国語でも伝わってくれるという話(スマホすごい)

 僕はサービス業の末端で働くおっさんなのだが、数ヶ月前に今の職場に転勤になった。この職場の特徴は、やや外国人観光客のお客さま(インバウンド客)が多い、という点だが、空港や港、有名観光地のそばのところのようなそれに特化した対策が必要なほどの状況でもない。だから語学力がサッパリな僕のような社員でも配属されちゃうわけだ。就活や入社のときにグローバルだ何だアピールしていた人たちはどこに行ったんだ。

 というふうに愚痴りたくなるくらい外国人には苦手意識があった。街の中で外国人を見かけたとき、話しかけられても答えることができない申し訳無さから、困ってそうな人を見かけても目を合わせず、距離をおいて通り過ぎるようにしていたんだ。

 しかし、実際にインバウンド客と接してみると、その不安は杞憂だったことがわかった。お互いに意思疎通の意図があればなんとかなるものである。中学高校レベルの簡単な英単語の羅列やジェスチャーや図示することで大まかなコミュニケーションが成立するのだ。

 相手にするのはほとんどが中国や台湾からのお客さまで、おじいちゃんおばあちゃん世代から日本語を教えてもらっていたり、日本のドラマ、マンガ、アニメが好きで日本語を学んでいたりして、簡単な日本語が使える方も少なくなく、旅行団体にそういう人が一人でもいればとてもスムーズに会話ができる。また、お互い簡単な英語を使うことができればそれでOKだ。最悪の場合は両者が共通で使える言語が無いときであるが、スマホさえあれば大丈夫だ。スマホの翻訳アプリすごい。音声認識でもいいし、文章を入力して見せるでも良い。もう何も恐くない。

 もう縮こまって外国人を避けることもないし、オンラインゲームでも海外プレーヤーに話しかけたりするなど積極性が増した。そういう点で、この職場に来て良かったな、と思っている。